ボイストレーニング乗岡教室では話し方教室としてのレッスンもしています。
もちろん、声を中心にレッスンを進めていくのですが最近よくある質問が
「マスクを付けたまま長い時間話し続けると息苦しくなってくる」と言う事なんです。
これは息苦しくなる人とならない人がいてるのが前提としてあります。
元々、話す事が苦手な人が息苦しさを感じるようですね。。
いくつか原因が有ると思うんですが今回は3つに絞って書いておこうと思います。
① 声質が優しい声で息が多く漏れてしまう。
もともと、話し事が苦手な人は声が通らない小さい声の人が多いです。
こういう人は優しい性格のせいなのか分かりませんが、優しく薄いか細い声の人が多いんです。
この場合、息が元々多く漏れ出る感じで話すので、マスクをしていると声が通りません・・
更に大きな優しい声を出そうと頑張ると、息の漏れが多くでとても息苦しくなります。
② 声をこもらせてマスクの中に飛ばそうとする錯覚。
声を遠くへ飛ばす事が、声が通る事でもあります。
話す相手までの距離感が話す時の声を飛ばす距離感にコロナ前まではなっていたはずです。
大きな会場で話す時は、後ろの出来の人にまで聞こえるように自然と遠くへ声を飛ばす
習慣が有ったはずなんですがコロナでマスクを付けたまま日常生活を送る日々になりました。
距離感を錯覚してしまって、マスクの中、もしくは息を遠くへ飛ばしてはいけないと言う思いから
近くへ声を出す習慣が身に付くとあまり息を吸わないと言う事になり息苦しくなります。
③ コロナで運動不足?深呼吸する力が無い。
私は、毎朝ランニングを1時間くらいしています。
花粉症なので春と秋はマスクを付けたままランニングをする習慣が10年くらい続いています。
この時期もPM2.5が有るのでマスクでランニングしますが、梅雨に入るとマスクを取ってランニングします。
腹式呼吸で深く吸う為の筋力ってあると思うんです。
マスクをしているとこのサッと深く吸う筋力が、長時間話していると疲れやすくなるのではないでしょうか?
運動していると、深く吸う筋力は培われているので平気かもしれませんが
コロナで出かけることも少なくなり運動不足と言う事も考えて良いのではないでしょうか?
以上3つの原因を上げてみましたが、これ以外にも理由は考えられると思います。
コロナとマスクで声にとっても悪影響が出ていると思います。
もちろんコミュニケーション的には最悪なのではないでしょうか?
今後、もっとひどい悪影響が出る前にマスクを社会問題として考える日も来るかもしれませんね。