とてもとても悲しい事が有りました。。
毎年、11月から12月頃になると喪中のハガキが何枚か来るんです。
家族に不幸が有ったから年賀状は遠慮しますとか言うハガキ。。
年末は忙しく、年賀状を書く時にちゃんとチェックすれば良いと後回しにして
喪中ハガキをチェックせずに、置いてあったんですが
パット見た時に見慣れない名前のハガキが有ったんです。
ひょっとしたら、昔の生徒さんで名前を忘れてしまっているだけかと思い
裏を見ると、よく知っている女性の生徒さんの名前が・・
そのよく知っている女性の生徒さんが昨年の1月に39歳で永眠しましたと言う
お父さんとお母さんからのハガキでした。
この時、言葉が出なくて頭の血がサーーっと引いていくのを感じ
ショックで全身から真っ白になってしまいました。
あんなに元気だった生徒さん・・4年前に病気で手術して復活したけど
免疫が低くコロナ中の3年間は休んでました。
この女性の生徒さんは滑舌改善のレッスンを長く受けてくれていて
公務員試験の面接の練習を多くしていました。
面接の自己PRの時に、自分が経験した実体験を盛り込みたいので
その女性生徒さんの1年間で経験したエピソードを数多く知る事になる私の頭の中には
忘れられないような、活き活きとしたエピソードが山の様に多く有ったんです。
なので、39歳と言うまだ若い娘を失った、お父さんとお母さんにお手紙を書きました。
原稿用紙3枚くらい一気に書いて、お父さんやお母さんの知らないであろう
エピソードやレッスンで話したくだらない話まで、書き上げるのに1時間もかからなかったと思います。
1週間後お父さんから電話がかかってきました。
手紙を読んで、知らなかったエピソードを知れた事とても感動して涙が止まらなかったと言われました。
急に病気が悪くなって、回復できなかった話も聞かせていただきました。
30分ほどお話をさせていただいて電話を切ろうとした時
お母さんも一言話したいと・・15分笑
スピーカーホンにしてお父さんとお母さんと私で話す事もう15分。
1時間ほど、初めて話す女性生徒さんのお父さんとお母さんと電話で話しました。
話すうちに、39歳と言う短い時間の人生だったけど、ものすごく懸命に生きて
多くの人から愛された人でとても濃い人生だったんだなと思いました。
亡くなられる少し前には、病気が思わしくなく鼻からチューブを付けたまま
旅行に行こうと、ご両親を誘って旅行に行かれたそうです。
この行為は親孝行になったんだと電話で話しながら感じました。
私が、娘を無くした生徒さんのお父さんとお母さんの悲しみを少しでも
和らげればと思い書いた手紙をきっかけに、ご両親から電話をいただいて
悲しかった私のモヤモヤが一気に晴れました。
私の手紙を書く行為は、私が救われる為にやった行為なのかもしれません。
文字にすることによって生きた証が形になって懸命に
そして活き活きと生きた生徒さんの思い出が心にしっかり残り
私も、今をしっかり生きようと思える経験となりました。