ボイストレーニングって世の中に必要なの?
と昔ボイストレーニング教室を始めたころ友人に聞かれて
ボイストレーニングはどんなことをするのか話す機会が有ったんです。
今でもその時の事を私は心に刻んでいるんです。
その友人は、「声なんか出そうと思って自分で何回も出してたらその内に出るようになるんちゃうん?」
と言うのです・・普通に考えるとボイストレーナーと言う職業に対して
バカにしているかのような発言ですが、私は「その通りだと思う!」と返事しました。
まさしく、声は出そうと思って繰り返し出していれば出るようになるものだと思います。
そうやって声がしっかり出るような人もいると思うんです。
野球選手のピッチャーが速い球を投げる為に何度もただ速い球を投げ続けると言う
練習方法を繰り返すと言う感じに似ているかも知れません。
確かにそれでも速い球が投げれるようになるかもしれませんが
肩を壊して選手生命を絶たれたり、全然球速が速くならず無駄な練習になったりする事も多々あるでしょう。
野球が下手な私なら、どうすればちゃんと投げれるのか解らなくて
直ぐに肩が痛くなってやめると思います。
この話よりボイストレーニングの方が難しい所は、声が見えないと言う事なんです。
喉の形や腹式呼吸も体の中の事なので目に見えないんですよね。
正しい発声かどういう物かが自分ではなかなか解かりにくい・・
喉を傷めて、声が出しにくくなってガラガラして
最悪ポリープができたりして声が出なくなったりします。
また変な癖が付いた不自然な声ってかなり自分にとってストレスだったりします。
なので声で悩んでいる人にとってボイストレーナーと言う仕事が必要で
ボイストレーニングも必要だと友達に話しました。
これは、今の私にとってもとても重要で大事な考え方なんです。
ただ単純に声を出すだけでも充分に練習になると言う事実はあるとして
喉が痛くなって声が上手く出せなくなるリスクを避けつつ
不自然な声になる事を避けつつ
正しい発声の動作を、順序正しく教えていけば誰だって
自然な声を出せるようになって
声のレベルを上げる事が出来ると言う考えのもと私は
ボイストレーニングのレッスンをしています。