ボイストレーニングの生徒さんからの質問があり、思う所が有るので日記にしておきます。
生徒さんからの質問で「声は一生、着飾っておかなければならないのか?」と聞かれました。
ボイストレーニングでは自分らしい声の探求をしていくんですが
生徒さんにとっては、何もかもが新しい声の領域だったりするので
自分にはない声を作り続けなくてはならないのかと言う疑問が湧いてきても
不思議では無いなと思うんです。
答えから先に言うと「YES」です。
きっと世の中の人は意識してかし無いでか、少なからず
声色って言うものを使い分けていると思うんです。
よく有るパターンでは、好きな人の前でモテるタイプの女性ならば
声がワントーン高くなりますよね??(笑)
私の母親は家の電話を取る時には、キレイな声のウラ声になって
「ハイもしもし乗岡です♪」と言います・・
その後、知っている人だったら声が低くなっていますが?(笑)
人によっては、仕事で営業だったりするとハキハキした良い声で話しを進めたり
仕事で後輩の前では、しっかりとした人風の声に変えたりしているものです。
ボイストレーニングでは自分らしい声を探求して、その中の変化形として
歌の内容に合う声質だったり、プレゼンする時の聞きやすい声を設定したりします。
どちらにせよ、自分の体に見合った響きを得られるようにトレーニングするんですが
出来ている人は、勝手に自分らしい声を使い分けていると言う事になります。
私の教室に来る生徒さんは、少なくとも今の声に満足していないから
レッスンに通っていると言う事なんですね。
生まれたままの声と言うのを例えると、裸のまま過ごすと言うのに似ていると思います。
必ず服をきますよね?
行く場所によっては、服を選んで着て行かなくではいけません。
友人の結婚式に楽だからと言ってジャージで行くのはおかしいです・・
時と場合によって着替えるのと同じように
声も使い分けなくてはいけませんが、できる人は
何も考えずに声でもそういう事をしているんです。