ボイストレーナーになって20年以上になってしまいましたが、プライベートでもレッスンの前でも
ついつい職業病か!?と思うような事が多々有ります。
耳をそばだてて聞き入ってしまって自分の培ってきたボイストレーニングの技術に当てはめてしまう。
自分ではやりたくないのに勝手に耳がそうなってしまう性(さが)のボイストレーナーである私の職業病3つ挙げてみました。
① 歌う前の体の動きがイントロのリズムと全然合っていない人の歌い出しやフレーズの取るタイミングがズレるのが気になる。
リズムは体を動かして正確に取れると思うんです。頭だけで考えているとズレる事があります。
大きく体を動かすのではなく、少し体のどこか動かしておくとリズムの正確さがキープできます。
素人のど自慢のTVを見ていても歌う前の体の動き歩き方やマイクを持つしぐさで
リズムをどのように捉えているかを気になってチェックしてしまうと言う職業病。
② 店員さんの受け答えがお客さんの話し方とかけ離れていると、上手く成り立たないのが気になる。
すごく忙しい「餃子の王将」の店員さんが、お客さんからの要望に応えている時に何度も聞き返していました。
コミュニケーションが上手く言っていないみたいで近くにいた私の耳はその会話に夢中になりました。
夜ごはんあての時間で忙しくて疲れ切っている店員さんに、お水とお箸と紙ナフキンが欲しいと
小さくゆっくりとした声で訴えているお客さんと、追加オーダーを聞く気満々の店員さん。。
全く会話がかみ合ってませんでした。
いけてる上手な店員さんってお客さんの話し方や声の高さやしぐさに、勝手に合わせてくれているものなんです。
オーダーを取る気満々の店員さんは、メニュー内容を聞く耳なのでお客さんの言っている言葉が入ってこない・・
何度かのやり取りを経て、お客さんの要望は無事、聞き入れられました。
ちなみにその店員さんは、私が食事している間、何度もお客さんとのやり取りに失敗しながら時間がかかってしまい
よけいに忙しそうにしていました。
会話が上手くいかない原因が気になって仕方がない職業病。
③ レッスン前の生徒さんとの雑談で声が堅苦しい感じだったり受け答えのテンポが悪いと歌う調子が悪いのが気になる。
職業病①と②を足したような話ですが、雑談で生徒さんお話す声がなんか堅苦しかったり違和感を感じると
「歌う時大丈夫かな?」と心配になります・・
受け答えが上手くいかない時は「歌いだすの間違わないかな?」と心配になります。
案の定、私が思った通りにミスをする生徒さんに何故調子が悪いのか聞くと
仕事が忙しくて、寝不足だとかお酒を飲み過ぎて二日酔いだとか告げてくれます。
レッスン前の雑談で調子が悪いかもと心配になってしまう職業病。
他の職業の人でも、いろいろな職業病ってあると思うんですが
ついつい声やリズム(テンポ)を聞き入ってしまう癖があるボイストレーナーの私の普段の職業病でしした。
百貨店で隣のお客さんと店員さんの会話とか気になって、ショッピングどころでは無くなる時ってよく有ります。
百貨店の店員さんなのにその話し方ぁ~?とか思っちゃってます。