音痴と言う事で私の教室に来てくれる人は多くいてるんです。
そして、多くの音痴の人をレッスンして改善していく中で、どうして
音痴になるんだろうといつも考えてしまうんです。
ほとんどの人が「子供のころから音痴なんです。」と言います。
では何子供のころから音痴なのか・・もちろん先天性的に音楽が苦手とか
音を把握することが不得意であるとか有るのかもしれませんが、ここでDNAの
配列の話をしても仕方が無いので触れないとします。
子供は幼稚園の時期は、ほとんど歌う事が好きなんだと思うんです。
「恥ずかしい」とか有るかもしれませんが、みんなで楽しく歌うと言う事に
喜びを感じると言う事は有ると思います。
大人が「ウチの家計はみんな音痴だから。」と言って子供に暗示をかけてそうなる
と言うケースの生徒さんを見たことが有ります。
あと子供が歌っているところに「音がはずれてるよ。」的な事を言う大人もいますよね。
これは無責任な大人の行為だと思うんです。
正しく訂正して、正しく歌う事を教えることが出来ないのに頭ごなしに「間違ってる」と
言うだけでは子供は歌う気もなくなると思うんです。
フレーズの中で、ある1つの音の発音が正しくないと言う原因で、それ以降のフレーズ
全部を間違っていくなんて場合もあるんです。
これを正しく指摘して直すことが出来ないのに、ただ「間違っている」では歌う事が嫌になると思うんです。
歌う事は、文字を書くのと同じです。
2歳や3歳からキレイなひらがなを書ける子供っていないのと同じように
初めから正しく正確に歌える子供の方が少ないんです。
ひらがなは目に見えるもので小学生中頃くらいになってくるとキレイに書ける子も出てくるんですが
それまでは、何度もキレイに書く練習や機会があると思うんです。
歌は目に見えないんですが、感覚でできる様になったりします。
その感覚を養うために、少々間違っていてもそのまま歌って続けていく経験が
必要なんですよね。
音痴な子を育てたかったら、幼少の頃からただたんなるダメ出しをすれば
やる気もうせて、歌う感覚がつかめないまま大人になります。
音痴になって困るような事が無いように育って欲しいなら
放置して褒めてあげるのと、一緒に歌ってあげると言う事が大切だと思います。