今日高校生の男の子の生徒くんが、音楽のテストで歌う事を辞めておきたいと言う事を相談してくれました。

音楽のテストで自由に何かして良いと言う趣旨のもので、歌が苦手だから克服するためにも

テストで歌を歌いたいと言う事でレッスンをしてきたんですが、それを辞めておきたいと・・

 

聞けば、他のクラスメートから上手くもないのに歌うのかとバカにされたそうです。

歌のものすごく歌い人ならまだしも、そんなに得意でもない私の生徒くんは一気に

人前で歌う事への恐怖心が出てきたんだと思います。

 

「人にどう思われようが歌えばいいのに」なんて言葉は私からは出ませんでした。

だってこのくらいの年の男の子は、人からどう思われるかとかクラスでどんな立場になるか

が結構重要なんですからね。

 

テストではみんなでリコーダーをすると言う事でした。

 

この恐怖心や緊張・・気付かなかったとしたら何もない状態で一生懸命歌を歌ったと思うんです。

そして、完璧に上手い歌ではないけれど頑張って歌った感がでて良い感じのテストになったと思うんです。

クラスの半分くらいが「良いやん良いやん」と思い、残りの半分くらいが「下手やのに、ショーもない」とか

思うんだと思うんですが、それはそれでよかったと思うんです。

しかし、恥ずかしさや失敗した時の評価が気になりだして緊張でどうにも行かなくなった

と言う事は、人前で歌う事への緊張や恐怖心に気が付いたと言う事なんです。

 

小さい子供なら気が付かなかったかもしれません。

「大人になったんやな~。」と声を掛けておきました(笑)

 

しかし、この気が付かないと言う事は大きい事で逆に人前で歌う事への緊張や恐怖心に

気が付かなかったら、ただただ頑張って練習して自分らしく歌うだけなんですよね。

 

この「気が付かない」を自分でコントロールしたら緊張は無くなってくるんです。

少なくとも、緊張でどうにもならなくなると言うくらいにはならないんですよね。

 

「気が付かないフリ」は緊張を軽減して、自分本来のパフォーマンスを発揮する

キーポイントになると言う事を覚えてい置きましょう。