よくボイストレーニング教室の生徒さんから聞くセリフ・・

「喉がイガイガします。。」

この場合のイガイガしますは、喉が痛くなる前の喉の感触の事を示します。

原因はいくつかあるんですが単純なのが、風邪で喉が腫れているから声を出すと痛くなる。

いつもより調子が悪いから無理に声を出して、いつもより喉を使いすぎている。

これと同じような事なんですが、腹式呼吸を使わずに声を出そうとする意識が多すぎて

喉を閉めてしまっていると言う事なんです。

 

実はどれも同じような事が原因で「喉がイガイガ」しているんです。

声を出そうとする意識が強すぎると、喉で声をなんとか出そうとしたがるんです。

これは直ぐに、喉の力が入り喉の穴を狭くする・・

すなわち喉を閉める動作に移行してしまうんです。

喉を閉めて、喉の穴を小さくすれば喉の辺りの粘膜がぶつかり合うんです。

粘膜は弱いので、ぶつかると一瞬にして粘膜がぷくっと腫れるんです。

腫れた部分と腫れた部分がこすれ合って、少しの痛みが出てきます。

これを「喉がイガイガする。」と人は言うんです。

このイガイガは、少しの間ならば何の問題も無く収まっていくんですが

長時間続いていくと、粘膜が破れて炎症の原因になります。

破れれば、菌が侵入することも考えられますし、炎症が多く起これば

直るのに時間がかかって、喉が痛いのがなかなか治りません。

 

結局のところ、喉がイガイガする=発声の仕方が悪いと言う事になります。

これは、最初から発声の仕方が悪い人ならば必ず起こる現象の1つですし

たかが体の調子が悪い人でも、上手く腹式呼吸が使えないので

起こりえる現象なんです!

体が疲れていて、だるい人でも上手く腹式呼吸が使えなくて

起こりえる現象です。

喉の調子が悪ければなおさら、起こりえる現象ですね。

花粉症や鼻炎などで鼻が詰まっていても怒りえる現象なんですもん。

 

喉のイガイガは調子が悪いか発声がそもそも悪いかの

判断ポイントになるんです。