ボイストレーニング乗岡教室は大阪梅田近く中崎町でカラオケ教室もしています。

人それぞれこんな声だったら良いのになと思ったりこんな声になりたいと言う願望は有るかと思います。

しかし憧れの人の声そのものになると言う事は無いと言う事を理解して欲しいんです。

 

生徒さんから「先生こんな声になりたいんですけど聞いてもらっても良いですか?」と

言われる事は、長くボイストレーニングの先生をしていると何度となく聞く質問です。

 

そして歌っているアーティストの音源を聞かされる・・

聞く前から解っているんです。聞く必要もないし、そんな声にはならないし

そんな声に私がして上げる事も出来ないし、それが私の仕事でもないし・・

なので聞く前から・・「いや・・聞かなくても良いかな。」と言う事になります。

 

しかし、生徒さんは先生に聞いて欲しくて用意してきているので可愛そうなので(笑)

聞いてあげる事にしています。。。

これはほとんど、可愛いモデルさんの写真を見せて「この顔にしてください。」と

言っているようなものなんです。

「この髪型にしてください。」は良いと思うんです。

しかし似合うとか似合わないとか有りますよね(笑)

 

声はその人唯一の個性なんです。

なので、その人が持っている1番素直に響く声で話したり歌ったりする事が

もっともも魅力的な事なんです。

「こんな声になりたい。」は「こんな顔になりたい。」とイコールで

「こんな曲を歌えるようになりたい。」は「こんな人の髪型で雰囲気良くしたい。」に似ています。

 

結局のところ、好きなアーティストの歌をうたう時に表現や声の雰囲気を少し近寄らせる

事によってその曲のオリジナリティが上手く表現できたりします。

そして、その人の個性に有った表現になった時に魅力的な歌になるんです。

しかしこれには、限界もあります。

50過ぎのおじさんが、きゃりーぱみゅぱみゅが大好きで、「こんな雰囲気で歌いたい」

と言われても「気持ち悪ィ~から止めておきましょうよ。」と言うしかない。

わたしなら、雰囲気を出しながら50過ぎのおじさんをそれらしく歌わせる事ができるかもしれませが(笑)

想像しただけで気持ち悪ィ・・

 

話がそれましたが、憧れる人の声にはならないけれども

自分らしい声が理解出来て表現できれば、憧れる人と同等かそれ以上の

魅力が出ると言う事です。

 

憧れの人の声そっくりになったとしても、人が聞いたら「人のマネして自分らしくない」ことが

違和感になって始めは良いかもしれませんがその内「作ってんなコイツ・・」と思われだして

友達を無くす事でしょう(笑)

 

その人が、その人らしく表現できる事が最も魅力的なんですよね。

しかし、コレがなかなか難しいんですよ。

 

コレが私の仕事だと思っています。